LCホールディングス

LCホールディングスの第27回定時株主総会に出席

本日、LCホールディングス【LCHD(8938)】の株主総会へ行ってきました。

会場は墨田区横網の第一ホテル両国。他にも4〜5社が同ホテルで株主総会を開催。

さすがは総会の集中日。質疑応答でも来年の開催は集中日を避けて欲しいとの要望が出ていました。


株主総会に出席してみた感想

肝心の総会の内容はどうだったかというと何か肩透かしというか、物足りないというか。

そう感じる理由は何なのだろう? と帰り道に考えてみたのですが、私が勝手にサプライズを期待していただけなのかと。

株価をブチ上げるような何かを勝手に期待していた。

何せ社長はあの金子修さんだし、昨年の事業方針説明会に参加した時のワクワクした気持ちを今日まで持ち続けていたというのもあった。

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ところが金子さんの口から出る言葉は全てが地に足のついたものばかり。

いや本来、地に足のついた話しぶりというのはとても良いことなのです。特に経営に関することなのだから。

なぜか不満げになっていますが(笑)

総会後の株価は下向きな反応。

これは私と同じような何か食い足りない雰囲気が反映されたものなのでは?と思っています。

そんなこんなではありますが、個人的な感想としては事業は着実に進捗している。

しっかりした土台を築いて次のフェーズに向かっていて何も心配することはない。

おそらく病床数の積み上げ実績が投資家に認知されるタイミングで、株価も上昇モードに入ってくるのだろう。

こんな感じを受けました。


LCHD改めグローム・ホールディングスのこれから

総会では社名変更についても議案として出され、LCホールディングスはグローム・ホールディングスとなります。

ちなみにGLOMEとはGlobal(世界的な)とMedical(医療)を繋げた造語。

LCホールディングスの旧体制時代の本業として取得してきた倉庫や商業施設の不動産は、本事業年度中に売却したいとのこと。

ただし安売りはしたくないので、そのあたりは見極めていく。

そうなると来年度の収益は、いよいよ病院事業のフィー収入のみとなってくる。

昨年度から目指していた形で、減収増益構造になる。

日本は高齢者医療の対策が必要な国であるが、2045年をピークに65歳以上高齢者の人口もピークを迎えて下り坂に入る。

いわばグロームHDにとっては市場縮小期となる。

そんな時に高齢者医療先進国の企業として、海外へ進出できるようなプラットフォームの整備を行う。

当然だけどれど、先のことまで見据えている。

そしてプラットフォームが構築できれば、事業のある意味マニュアル化が達成されて、今の高齢な経営陣に欠員が出たとしてもビジネスを推進していくことが可能になる。

病院をお寿司屋さんで例えると、お寿司屋さんを買って回転寿司屋さんにして経営を効率化していくビジネス。

こういうことのようです。

気になるREITは?

私募ファンドやREIT組成の計画が発表されていますが、実現が遅れている。

これには方針転換があったようで、私募ファンドやREITによって全国に向けて病院不動産をオフバランス化するよりも、地元の投資家に向けて売却していった方が良いとの判断。

不動産のキャップレートには地域要因も絡んでくるので、地元の投資家を相手にした方が良いと気がついたとか。

医療法人は地銀との関係が濃いが、ファンドを組成するには全国的な金融機関が必要となる。

金融機関をゼロから教育していくよりも、方向転換して地域の投資家などにそのまま売る方向が効率的であるという結論に至った。

REITという言葉の響きにも期待感があったので、このあたりの方針転換も少し肩透かし気味になった要因かも。

でも現実を見ながら柔軟に方針を変えているわけで、これも実に地に足のついた判断なんですよ。

ここにもネガティブ要素はまるでなくて、ただ単に華々しくないってだけの話。

経営に華々しさが必要かっていうと、まったくいらない。そんなのは長続きしない。

先述のように病床数が積み上がれば、市場が勝手に評価してくれる日が来るでしょう。

質疑応答のざっくりまとめ

Q.病床数の増加が遅れていることについて
A.正直に言って、たくさんお話をいただいている。最初の一年は皆無。株式会社、それも不動産屋が病院を買うという事例が無いので、誰も売ってくれなかった。2年経って売り手からお話いただけるようになって、内容も非常に良い。だから今後は早いと思う。所有不動産の売却に人的リソースを注いでいるため、購入に関する活動が手薄になっている。そういったこともあり、できれば今年度中に所有不動産をすべて売却したい。

Q.同業・競合はあるか?
A.訪問看護のグローム・ステイはエヌフィールドが同業者。グローム・コネクトはエムスリーに似ている。市場から不動産事業者と認知されたままだと、不動産に将来性が無いので投資してもらえない。なので名実ともに医療ビジネスに転換しなければならない。今の株価はEBITDA3倍で、医療関連事業のEBITDAは50倍。不動産業という低いEBITDAから医療関連事業という高いEBITDAにクラスチェンジしたい。バブル崩壊の名残もあり、不動産はどうしても低く見られる。政府は現在の130万床を110万床に減らそうとしている。供給が減るのに需要が増えるという状況になっている。

Q.医療法人の経営に対するバックアップについて
A.医療法人は配当できないから儲ける必要がない高コスト体質。わざわざコストをかけてる。そこを抑える。.医療法人の継承事業に特化した企業はない。30年40年前の小売店業界の状態。統合されずにバラバラになっている。

Q.オフバランスのやり方を変えるのか?
A.REITに適している不動産もあるが、適していない不動産もある。不動産をMAXにバリューアップして売るという方針は変えた。



Q.バリューアップは具体的にどうするの?
A.継承した法人をエンタープライズと病院不動産に分ける。本来はその不動産を綺麗にして価値を上げてから不動産業的に売るが、そこまでしなくても効率化すれば儲けの出る不動産になることに気がついた。継承した法人はだいたい高コスト体質。意図的に儲けていない。

Q.LCレンディングの活用状況
A.ノンコア事業の資産である倉庫や商業不動産のメザニンを担ってきた。そういった不動産の売却が終わると活用は減ってくる。撤退もありうる。コア事業にニーズがあるかどうかは今期中に見極める。もしかしたら医療ビジネスにも需要があるかもしれないので、それは見極めたい。

Q.今期利益見通しの内訳を教えてほしい
A.不動産売却益 vs 医療法人からの収益は今期あたりから逆転していく。売上が減って利益が上がっていく。フィー収入で減収増益になるビジネスモデル。

【注】質疑応答を私の浅い知見と主観を交えながら要約していますので、事実誤認やニュアンスが変わっている部分もあるかと思います。あくまでも一般投資家の私的なメモとしてご参考にしてください。

まとめ

グローム・ホールディングスは地に足のついた経営方針の下、着実に、そして順調に進捗している。

このことは確認できた。

社長が金子さんだけについつい爆発力を期待してしまうところなのだけど、今後の成長が具体的な数字として出てくるのをじっくり待ちたい。

経営計画を順調にこなしていけば、いずれ力強い株価上昇のターンも来るでしょう。

それが真に実力のある企業のあり方なのだ。

そう思い直した株主総会でありました。

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