LCホールディングス

金子社長 登壇|LCホールディングス事業方針説明会へ行ってきました

6月29日(金)に日本橋駅の真上にあるベルサール八重洲で開催された、LCホールディングス(8938)の事業方針説明会に行ってきました。

スピーカーは6月27日の株主総会での選任を経て代表取締役に就任したサム金子さんこと金子修氏が務めました。

事業モデルを大きく転換しようとしていること、そして金子さんのお話を直接聞けること。

当日はこの2つのことからとても楽しみな気持ちで会場へ足を運びました。

これが本当のゲームチェンジ

ビジネスの現場で「ゲームチェンジ」なんていう言葉を耳にすることがあります。

でも実際には上辺だけしか変化させていないのに、なぜか大きな変革を目論んでいることがほとんどで、結果何も変わらないという光景を何度も目にしました。

LCHDはこれまでの商業施設と倉庫のサブリース(又貸し・転貸し)業から病院関連事業のフィービジネスへと完全移行していきます。

2021年3月期には経常利益2,000百万円(18年3月期比:190%)、経常利益率18.2%(18年3月期:7.6%)を見込み、その内訳はフィービジネスへのシフトによる効果で大幅な減収増益となります。

まさに「ゲームチェンジ」なのですが、説明会ではこのキーワードが一度も出てこなかったので逆に「本物はさすがだなー」と感心してしまいました。

病院関連事業というのはこれまでの同社からすると唐突な感じすらしますが、実は非常に自然な流れでたどり着いたビジネスのようです。

病院関連事業シフトへの助走期

金子氏がかつて社長を務めたダヴィンチ・ホールディングスは不動産ファンドブーム崩壊時に背負った約90億円の債務を完済すると、病院関連ビジネス投資をコアビジネスとして再スタートしていました。

これが2014年頃のお話。

しかし新規ビジネスへの取り組みは想定よりも難航したこともあり、投資用不動産の運用・管理を得意とするLCHDとの資本業務提携を結びました。

この時、LCHDの取締役であり、子会社LCパートナーズの代表取締役社長は小山努氏で、不動産金融のプロフェッショナル。

ダヴィンチ・アドバイザーズ時代の金子氏の腹心といっても良い方です。

このお二人が再び合流して、病院関連ビジネス投資の拡大を目指すことになります。

この際に金子氏は「年齢的な面などもあり、LCホールディングスの経営に参画することに関心はなく、得意とする投資家からの資金調達面で貢献する」といった趣旨の説明がIRでなされていました。

その後は昨年7月に関東財務局に病院や医療施設を対象とした不動産ファンドを組成・上場する資格を承認され、新しいビジネスが着実に動き出していることがニュースとして伝えられました。

REITの上場も準備万端といった段階。

と、ここまでは良かったのですが、元社長・本荘良一氏がインサイダー取引にかかる疑義で退任することになり、金子さんが後を引き受けることになりました。

金子氏の方針は事業内容をシンプルにし、集中して遂行すること。

具体的にはLCHDを病院関連事業に集中するということですね。

所有しているホテルや物流&商業施設は伸びしろが少ないこともあり順次売却していくとのこと。

こうして病院関連事業に特化した会社が、期せずしてスタートすることになりました。

実際には昨日、今日で病院関連事業に注力しはじめたわけではなく、すでに2014年頃から事業としてスタートしていたというところが興味深いです。


スペシャリストが3人揃った

LCHDにはもう一人、病院事業に欠かせないスペシャリストがいらっしゃいます。

それはLCHD会長の青山英男さん。

青山氏は医療法人関係の会計をもっとも得意とする公認会計士。

LCHDの会長であるとともに税理士法人青山&パートナーズの代表を務めています。

不動産ファンド事業のスペシャリスト・金子氏
医療法人会計のスペシャリスト・青山氏
不動産金融のスペシャリスト・小山氏

なんだかすごいメンバーです。

LCHDは医療法人をトータルに支援する

ではLCHDのビジネスは具体的にどのようなものになるのか?

日本の病院経営にはたくさんの課題があるそうです。

例えば

・医療法人は非営利法人
・非営利だから内部留保を配当できないが相続時には課税される
・後継者不足
・建築物の老朽化、耐震不足
・30%の薬品が使用期限切れで廃棄処分
・医療機器の非効率な配置
・医師の非効率な配置
・電子カルテ導入の遅れ
・在宅医療を推進する体制の不整備
・病院施設(不動産)の管理・運用
・資金繰り

などなど

グループ各社全体で総力を挙げて、これらの課題をトータルで解決していく。

これがLCHDの新しいビジネスです。

雑にまとめてしまってすみません(笑)

とにかくグループ各社の役割が多岐にわたるのと、私の知識では満足な説明ができそうもないので。

で、少し本題に戻しますが、医師は当然医療のプロなのだけれど、経営のプロではない。

だからこそいろいろな課題がある。

そして金子さん曰く日本の医療法人は昔から進化しておらず、個人商店のままの化石」とバッサリ。

アメリカで実際に見聞きし、体験した“米国流の病院経営手法”を日本の法制度にフィットさせて導入することにビジネスチャンスがあると考えたそうです。

有終の美を

説明会の中で印象的だったのは金子さんの「有終の美を飾ります」という言葉。

三度ほど発言していたと記憶しています。

期せずして社長を引き受けることになったのですが、ビジネスの最前線に戻るかどうかいろいろ検討した結果、最終的には「有終の美を飾ろうと思った」という文脈でお話をされていました。

説明会全体を通してもそうだったのですが、この一言を発する時は特に何か気負うでもなく、自信に満ちながらも落ち着いた表情でお話しされていたのがとても印象的でした。

株価も反応

株主総会、そして事業方針説明会を経て株価は大きく上昇。

一時的に2000円台を回復しました。


まさに投資家の心をつかむIR。さすがとしか言いようがないです。

もちろんこのまま順調に右肩上がりが続くというわけにはいかないでしょうが、期待を抱かせるに十分な船出。

現状LCHDの前にある障壁は信頼(実績)がまだ希薄だということ。

これは時間が解決してくれるのでしょう。

ちなみに「競合はいない。だから本当は説明会もやりたくない(笑) 話したいこともいっぱいあるけどさじ加減が難しい(笑)」とのことです。

ただ一方で「流動性が高まるという意味では、もう少し先行してから競合に出てきて欲しい(笑)」ともお話されていました。

ちょくちょく笑いも出る、なんとも楽しい説明会でしたよ。

今回の説明会資料です→ 新社長による事業方針説明会(PDF)

まとめ

質疑応答も予定時間をオーバーして打ち切りになるほどの盛り上がりでした。

後になって聞いておけば良かったと思ったことが一つあります。

それはすでにLCHDのサポートを受けている医療法人がいくつあり、それらの法人が経営的にどのような改善を具体的に見込めているのかということ。

LCHDがブルーオーシャンに漕ぎ出したのは十分に理解できたのですが、肝心なクライアント側の変化をもっと知りたいと思いました。

LCレンディングの親会社ということだけでなく、LCHD株ホルダーとして、しっかりと勉強しながらこれからの成長を見届けていきます。

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